はじめに
デジタルトランスフォーメーション（DX）の波が押し寄せる中、多くの企業がIT技術を駆使して業務の効率化や新しい価値創造を目指しています。しかし、実際にはDX推進の道のりは決して平坦ではありません。社内のITリテラシーの向上、外注先との円滑なコミュニケーション、そして何より「自らがITを活用できる力」を身につけることが求められます。本章では、なぜAIを活用したプログラミング学習がDX推進の強い味方となるのか、そしてそれを通じてどのようにエンジニアとのコミュニケーション能力を向上させることができるのかについて、お話しします。
まず、DX推進のためにはITリテラシーの向上が不可欠です。多くの経営者や社内のIT担当者は、ITに関する知識が乏しく、外注先のエンジニアと効果的にコミュニケーションを取ることができません。これがプロジェクトの遅延や予算オーバー、最悪の場合はプロジェクトの失敗につながることがあります。しかし、ITリテラシーを向上させるためには時間と労力が必要であり、日々忙しい業務に追われる中で学習を続けるのは容易ではありません。
そこで注目されるのがAIを活用したプログラミング学習です。最近のAIの進化により、プログラミング初心者でも手軽にコードを書くことが可能になっています。例えば、OpenAIが提供するChatGPTは、自然言語処理を活用してユーザーの質問に対してプログラミングコードの例を提供することができます。これにより、プログラミングの初歩から応用まで、ステップバイステップで学習を進めることができます。
プログラミングを学ぶことで、ITリテラシーを向上させるだけでなく、エンジニアとのコミュニケーション能力も大きく向上します。プログラミングの基本的な知識があれば、エンジニアとのコミュニケーションがスムーズになり、より具体的で効果的な指示が可能になります。また、プログラミングを通じて得られる論理的思考力は、問題解決能力を高め、ビジネス全体の質を向上させることにも寄与します。
しかし、プログラミング学習は独学で進めるには難易度が高い面もあります。特に初心者がつまずきやすいポイントがいくつか存在し、それが挫折の原因となってしまうことも少なくありません。例えば、プログラミング言語の文法の理解、エラーの解決方法、最適なコードの書き方など、独学で学ぶには壁が高い内容です。
ここで私が提案するのが、「メンターとしてのサポートを受けながら学習を進める」という方法です。私自身、エンジニアとして長年の経験を持ち、数多くのプロジェクトを成功に導いてきました。その経験を活かし、プログラミング初心者の方々をサポートする「メンター事業」を始めました。私と一緒に学習を進めることで、効率的かつ効果的にプログラミングスキルを身につけることができます。また、エンジニアとしての視点から、プロジェクト運営やエンジニアとのコミュニケーションのコツもお伝えしています。
このメンター事業を通じて、DX推進の一翼を担い、ITリテラシーを向上させるとともに、エンジニアとのコミュニケーション能力を高めることができるでしょう。次章では、エンジニアとして私が体験した失敗談をご紹介します。HP作成やシステムの開発を外注する場合、エンジニアとうまくコミュニケーションが取れなかったために希望通りの成果物にならなかった、ということが良くあるかと思います。私自身も多くの失敗を繰り返してきました。ただ、常に反省し、その失敗を次の仕事に活かすべく工夫を繰り返してきて今があります。その事例をご紹介させていただきます。
今までは、プログラミングなんて、ゴールが遠すぎて全くやる気がしない、と感じていたとしても、ChatGPTにプログラミングをお願いするだけ。興味が湧いたら、詳細を聞けばAIが教えてくれるし、湧かなくても、動く仕組みが理解できればOK。エンジニアとのコミュニケーションが円滑化します。
私の体験談：エンジニアとのコミュニケーションの難しさ
プロジェクトの成功は、エンジニアとの効果的なコミュニケーションに大きく依存しています。私が以前参加したプロジェクトでは、このコミュニケーションの難しさを痛感しました。
背景と課題
私たちのプロジェクトは、新しいソフトウェアシステムの導入を目指していました。社長は技術にはあまり詳しくないものの、プロジェクトには非常に高い期待を寄せていました。彼の期待は主にシステムのビジュアル面に集中しており、色彩やフォントのスタイルに対して繊細なフィードバックを提供していました。しかし、これがシステムの機能性やユーザビリティの向上には直接寄与しないため、開発チームはビジュアルの調整に多くの時間を費やしました。
コミュニケーションのギャップ
このプロジェクトで最も課題となったのは、社長とエンジニアチームとの間のコミュニケーションギャップでした。社長は自らの期待を具体的に伝えることが難しく、エンジニアチームは社長の要望を技術的な観点から解釈することに苦労しました。また、システムの最終的な目的や要件がプロジェクト開始時に十分に共有されておらず、システム導入後に社員が混乱する原因となりました。
ビジュアル重視の影響
社長のビジュアル重視は、プロジェクトのスケジュールにも影響を及ぼしました。開発チームがビジュアルの調整に多くの時間を費やすことで、本来優先されるべき機能の開発が遅れ、結果としてプロジェクト全体のスケジュールが遅れました。
解決策と学び
この経験から学んだことは、エンジニアとのコミュニケーションにおいては、ビジュアル面だけでなく機能面やユーザビリティにも注意を払う必要があるということです。また、プロジェクトの初期段階でシステムの目的や要件を明確に共有し、期待を調整することが重要であるということを学びました。
最終的には、社長自らがITに関する基本的な知識を身につけ、エンジニアチームとのコミュニケーションを改善することで、プロジェクトは成功へと導かれました。これにより、エンジニアと非技術者との間のコミュニケーションの重要性が改めて浮き彫りになりました。
もちろん、私自身にもコミュニケーションがうまくいかなかったことを反省しました。このプロジェクトの反省を生かし、ご契約に至る前段階でのご説明に特に念入りに言葉を選び、コミュニケーションでのミスがないように努めるようになりました。
さらに、ドキュメントの作成には特に力を入れ、お互いの考え方の齟齬を少しでも減らすよう尽力しています。ドキュメントをご確認いただいたり、ご契約前のご説明が長くなりすぎてしまうことでクレームをいただいてしまうこともありますが、この章で説明したような失敗例をお話しさせていただき、ご理解いただいて仕事をしています。
次章では、このような失敗を起こさないために、ご担当者様が簡単に実行できる施策として、AIを活用したプログラミング体験をご説明いたします。
ただ、あくまでプログラミングの体験を通して、エンジニアとのコミュニケーションを円滑化することが目的です。さわりだけかじる程度でもOK。それだけでも、エンジニアとのコミュニケーションが円滑になるはずです。もし興味を持たれましたらご自身で工夫して進めていただくこともできます。
AIを活用したプログラミングのメリット
ChatGPTのような会話型AIがもたらすプログラミングの新しい可能性は、エンジニアではない人々にも大きなチャンスを提供しています。本章では、AIを活用したプログラミングの具体的なメリットと、私の体験談をもとにその実力をご紹介します。
AIでのプログラミングの可能性
従来、プログラミングは特定の知識や技術を必要とする分野でした。しかし、ChatGPTのようなAIの出現により、会話形式でのプログラミングが現実となりました。これにより、エンジニアでない人々もアイディアを形にする手段を持つようになりました。
具体的に私がAIに依頼した内容は「Trelloのようなカード型タスク管理ツールの作成」。その見た目を「Notion風」にするようリクエストしました。わずか2行のリクエストで、AIは私の期待を超える成果を示してくれました。
先日あげた記事ではBingチャットを使った事例の前半を紹介しています。
実際の成果とその感動
Bingチャットによって提供されたコードを、CODEPENというオンラインエディタで実際に動かしてみました。結果、マウスドラッグだけで「TODO」「DOING」「DONE」というカード間でタスクを移動する機能が実装されていました。追加や編集機能は含まれていませんでしたが、初めての試みとしては大変驚きの結果でした。2行のリクエストから得られた成果は、とても印象的でした。
AIプログラミングの将来性
このようなAIを使用したプログラミング手法は、初心者でも簡単に試せるものとなっています。すぐにプログラムが作成でき、動作の確認も瞬時にできるため、多くの人にとって非常に魅力的です。今回の例は、タスクの追加や編集機能を持つ更に発展したツールへの第一歩として非常に有望です。
エンジニアでない人でも、AIのサポートを受けてプログラミングの世界に足を踏み入れることができる今、新しい可能性が広がっています。
この章を通して、AIを活用したプログラミングの魅力とその可能性を感じていただけたら幸いです。そして、これからの技術の進化とともに、さらなる新しいチャレンジに挑むことをお勧めします。
AIとのプログラミング – 課題と新たな可能性
予期しないエラーとその発見
前章で触れたタスク管理ツールの機能追加に挑戦する過程で、私はCODEPENを利用し、ChatGPTの助けを再度求めました。しかし、その際に一つの予期しないエラーが発生。具体的には、JavaScriptをHTMLのheadタグの中で読み込む際のタイミング問題でした。このエラーは、エンジニアにとってはすぐに理解と対応ができる問題でも、初心者には難しいものとなります。
プログラミングの知識と円滑なコミュニケーション
非エンジニアがAIを利用してプログラミングの基本を学ぶメリットは、エンジニアとのコミュニケーションの質を向上させることです。専門用語や技術的な部分に関する基礎的な理解が増えることで、共通の言語でのコミュニケーションがスムーズになります。また、予期しない問題やエラーに直面したとき、その背景や原因を理解することができれば、エンジニアとのディスカッションがより具体的で効果的になります。
新事業の方針と受付
私が提案する新事業は、非エンジニアがAIを用いたプログラミングに取り組む際に遭遇する予期しない問題やバグへの対応をサポートするメンター事業です。初心者がパニックにならずに安心して学び続けられる環境を提供することが目的です。この事業に興味を持たれた方や、具体的な問い合わせを希望する方は、下のリンクからTimeTicketにてお問い合わせください。
まとめ
AIプログラミングとDX推進の関連性
デジタルトランスフォーメーション（DX）の時代において、AIプログラミングはビジネスの変革と成長の大きな鍵となっています。私たちがこれまでの章で学び、経験したように、AIを用いたプログラミングはエンジニアでない人々でも容易にアクセスし、利用することが可能です。これにより、多くの人々がDXの波に乗る一助となり、その推進に寄与することができるのです。
お誘い
エンジニアでないあなたも、AIプログラミングの世界に触れ、DXの推進に参加してみませんか？もしプログラミングに関するサポートやアドバイスが必要な場面が出てきたら、私にお気軽にご相談ください。全力でサポートさせていただきます。
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